米ドル・円

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米ドル・円は、手掛かり材料に乏しい展開。FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの見方が一段と強まる中、米長期金利が上昇。日米金利差拡大観測から円売りドル買いの動きが続く一方、政府・日銀による介入警戒で上値も重く、154円台後半で揉み合う展開が続いております。

FRBは先週末から「ブラック・アウト」期間に入っていることから、市場では2024年1-3月期米GDP(国内総生産)速報値や、3月米個人消費支出(PCE)などの米経済指標に注目が集まっております。

先週開催された20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、為替が直接の議題とはならなかったものの、日本政府は米韓両国と「急速な円安に関する深刻な懸念」を共有。また、日銀の植田総裁は「無視できない大きさの影響が発生すれば、金融政策の変更もありうる」と述べ、改めて市場を牽制しております。

なお、今週は4月25、26日の両日に日銀金融政策決定会合が開催されます。3月にマイナス金利政策の解除に踏み切った直後ということもあり、金融政策自体は現状維持となる見通しですが、声明と共に「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が公表されます。物価見通しが引き上げられる様だと、追加利上げ観測が高まることも想定されます。

最後に、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは4月16日時点で前週比3468枚減少のマイナス16万5619枚と、5週連続で減少。2007年6月26日時点(18万8077枚)以来の売り越し幅となっております。

 

 

 

IMM通貨(円)のネット・ロング

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