NY原油

↓クリックすると拡大します↓

©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved

 

NY原油(中心限月)は、トランプ米大統領が3月21日に、イランに対してホルムズ海峡の事実上の封鎖を48時間以内に「完全に」解除するよう要求したことを受けて、週明け23日に101.67ドルまで上昇するも、トランプ氏が23日に一転してイランの発電所への攻撃を5日間延期すると表明。また、イランと停戦に向けた協議を行っていることを明らかにしたことから急落。一時84.37ドルまで下げるなど、23日は3月11日以来の90ドル割れで終了しました。

ただ、中東情勢の先行き不透明感から安値は買い拾われ、翌24日に90ドル台を回復。NYタイムズが24日に「米国はイランに対して中東戦争終結に向けた15項目の計画を送付した」と報じ、イスラエルのメディアも同日に米国はイランと1ヶ月の停戦を探っているとするなど、停戦に向けた交渉が進むとの期待が拡大。

一方、イスラエルとイランによる攻撃の応酬が継続。また、イラン国営メディアがイランは米国が提示した条件の受け入れを拒否した上でで、5項目の条件を米国に逆提案したと報じるなど、イラン情勢を巡るヘッドラインに揺さぶられる展開が続いております。なお。トランプ米大統領は26日に、イランの発電所への軍事攻撃を4月6日まで再延期すると表明しました。

米国・イスラエルとイランの戦闘開始から28日で1ヶ月となります。ホルムズ海峡の事実上の封鎖に伴い、原油価格が高騰する中、目先は米国とイランの停戦協議が進展するかが焦点となりそうです。

前述のように、イランは米国が提示した15項目の和平計画を拒否し、5項目の条件を逆提案。トランプ米大統領がSNSで「手遅れになる前に早く真剣になった方がいい」と警告するなど、双方の歩み寄りがみられず、停戦交渉が難航するとの見方が拡がっております。また、仮に対面での交渉が実現したとしても、ホルムズ海峡は切り札であることから、イランは簡単には譲歩しないとみられております。

それに加えて、交渉は新たな攻撃のための米国の時間稼ぎとの見方も出ております。米ニュースサイトのアクシオスは26日に、米国防総省が地上軍の投入や大規模な爆撃といった軍事計画を策定していると報じており、交渉が行き詰まればトランプ米政権が地上部隊を用いてイラン原油の輸出拠点であるペルシャ湾のカーグ島掌握作戦を実施し、戦況が一段と泥沼化するとの見方が出ております。

停戦に向けた交渉が進むとの期待と戦闘長期化に伴う供給リスクへの根強い警戒感が入り交じる中、引き続きボラティリティの高い局面が続き、95ドルを中心に85-105ドルのレンジで推移することが想定されます。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。