NY原油
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NY原油(中心限月)は、米国とイランの攻撃の応酬が激化する中、8月31日から9月10日まで8営業日続伸中。8日に7月23日の高値93.50ドルを突破し、翌9日に終値ベースでは6月3日以来の95ドル台を回復。
ゴールドマン・サックスなど大手金融機関が相次いで原油価格見通しを引き上げたこともあり、その後も上昇基調が継続。トランプ米大統領がイランとの戦闘終結時期が11月の中間選挙後になるとの見方を示したことを受けて、中東情勢が一段と緊迫してエネルギー輸送の混乱が長引くとの見方が拡がる中、10日に急伸。3月9日の高値119.48ドルから7月2日の安値67.04ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準99.45ドルを上抜いて、一時104.04ドルまで上昇するなど、終値ベースでは5月19日以来の100ドル台を回復しております。
ロイター通信がイエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海に面する港湾都市モカを制圧し、沖合のハニシュ諸島に部隊を進めたと報じたことも価格を押し上げたようです。フーシ派は航行の自由は「脅かされない」としておりますが、いずれも海上輸送の要衝バベルマンデブ海峡に近く、紅海の原油輸送ルートが断たれるとの懸念が強まっております。
イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖に加えて、フーシ派がバベルマンデブ海峡を掌握すれば、出口を抑えられた中東産原油の輸送の混乱に拍車が掛かるのは必至の情勢となっております。
軍事施設だけでなく、商船を狙った攻撃が拡大するなど、米国とイランの攻撃の応酬は激化しており、和平協議再開の目途が立たない状況となっております。また、米国がイランに対する経済制裁を強化する中、ウォールストリートジャーナルは7日にイランの石油輸出による収入が12月に枯渇する可能性があると報じており、イランが一段と強硬姿勢を強める可能性がありそうです。
10日の時間外取引で一時104.46ドルまで上昇するも、テクニカル的に相対力指数(RSI)が80%に迫り、買われ過ぎ感が強まる中、その後上げ幅を縮小しております。最近の急ピッチな上昇に対する警戒感が強まれば、短期的に100ドルを割り込む可能性もありそうですが、エネルギー輸送の混乱が長引くとの見方が拡がる中、安値は買い拾われそうです。
テクニカル的にMACDが上昇基調にあり、ボリンジャー・バンドはバンド・ウォークを維持しているだけに、引き続き次の節目である105ドル超えを試す展開が続きそうです。
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