NY原油
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NY原油(中心限月)は、主要7ヶ国(G7)が国際エネルギー機関(IEA)と連携して今後4ヶ月間で軽油と原油を合わせて最大1億バレルの備蓄を放出すると表明したことや、中東からの原油輸出量が回復に向かっているとの報道を受けて上値が重い一方、中東情勢の先行き不透明感は依然強く、90ドルを挟んだ揉み合いが継続。
10月6日に86.86ドルまで下げて、9月1日(86.13ドル)以来の安値を付けるも、50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、安値は買い拾われております。
調査会社ケプラーによると、9月30日時点で湾岸地域からの原油輸出量は7日間平均で日量1830万バレルと、9月最終週の7日間のうち4日は米国とイランの戦闘開始前の水準を上回った模様。また、サウジアラビアの東西を結ぶ原油パイプラインの輸送量が日量580万バレルまで回復するなど、中東からの原油供給が回復傾向にあるとの見方が拡がっております。
一方で、エネルギー輸送の混乱が長引くとの見方は根強く、安値は買い拾われております。調査会社ケプラーが、ホルムズ海峡を通航するタンカーへの攻撃が先週、イラン戦争開始以降で最多となり、同海峡を通航する船舶数は2ヶ月ぶり低水準に落ち込んだと発表。また、サウジアラビアとイエメンの親イラン武装組織フーシ派の軍事対立が一段と激しくなっていることや、米国軍が中東に3隻目の空母を派遣したことを受けて、11月の中間選挙後にトランプ米大統領がイランへの再攻撃に踏み切るとの見方が拡がっております。
そんな中、ハリケーン「イサイアス」がメキシコ湾岸へ接近しつつあり、ロイター通信が石油精製施設の4分の1が操業を停止したと報じたことから、一時的なエネルギー需給の逼迫が意識されて8日に93.20ドルまで上昇する場面も見られております。
過度な供給懸念が後退する中で上値が重くなってきている一方で、中東情勢の先行きに対する懸念が根強い上に、米国とイランの軍事衝突の可能性も拭えないことから、リスクプレミアムを意識した買いが入りやすくなっております。
そのため、引き続き90ドルを挟んだ85-95ドルのレンジで推移しそうです。なお、IEA理事会は石油備蓄を放出に関する詳細を10月14、15日の両日に開催する会合で決定する見込みとなっており、注目されます。
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