NY原油
↓クリックすると拡大します↓
©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved
NY原油(中心限月)は、米国とイランの攻撃の応酬が激化する中、9月15日に一時106.75ドルまで上昇するなど、5月19日以来の105ドル台を回復。ただ、米国とイランの停戦協議が進展するとの期待から、イラン情勢が一段と緊迫化するとの警戒感が後退。サウジアラビア産原油の供給を巡る過度な懸念も後退したために高値警戒感が拡がり、その後16日から23日まで6営業日続落。21日に8営業日ぶりに100ドルの大台を割り込むと下げ足を加速。限月切り替えの影響もあり、23日に88.71ドルまで下げる場面も見られております。
ただ、50日平均線がサポート・ラインとして意識されたことや、エネルギー輸送の混乱が長引くとの見方が根強い中で安値は買い拾われたようで、終値では90ドルを維持。24日は6営業日ぶりに反発に転じ、96.78ドルまで上昇する場面も見られております。
サウジアラビアの東西パイプラインが限定的に稼働を再開したものの、イエメンの親イラン武装組織フーシはサウジ関連の船舶や石油関連施設への攻撃を一段と強める姿勢を示しており、紅海を通じたサウジの石油輸出が本格的に回復するかは不透明な情勢。段階的な戦闘終結への道筋が模索されていると報じられてはいるものの、米国とイランは引き続き強硬な姿勢を示しており、停戦協議が進展するとの見方は少ないようです。
また、トランプ米大統領は22日に、ディーゼル燃料(軽油)の禁輸を検討していると述べており、実施されれば短期的に上振れリスクが高まる可能性がありそうです。
とは言え、中東情勢を巡る過度な警戒感は後退しつつある。また、テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなる中、ボリンジャー・バンドはバンドの収縮が強まっております。そのため、目先は中心線を挟んだ90-100ドルのレンジで推移しそうです。
8月31日以来の90ドル割れとなるようですと、100日平均線や7月2日を起点としたアップ・トレンド辺りまで下げて来ることも想定されますが、前述のようにエネルギー輸送の混乱が長引くとの見方が根強い中、下値では買いが入りやすい展開も想定されます。
最後に、米エネルギー情報局(EIA)の週報で、最新週の米原油在庫は前週比300万バレル増となり、市場予想(60万バレル減)に反して大幅な積み増しとなっております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。
