NY原油
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NY原油(中心限月)は、4月30日に110.93ドルまで上昇し、約3週間ぶり高値を付けるも、最近の上昇を受けた買い方の利喰い売りに押される展開となり、翌5月1日も続落となりました。
ホルムズ海峡の支配権を巡る米国とイランの攻防が激化する中、週明け4日に107.46ドルまで急伸する場面も見られるも、米国とイランの戦闘終結への期待が高まる中、高値を維持出来ず。
その後、トランプ米大統領は5日にSNSで、イランとの戦闘停止に関して「完全かつ最終的な合意」に向けた「大きな進展」を受けて、ホルムズ海峡での航行支援を短期的に停止すると発表したことから、米国とイランの戦闘が終結に近づいているとの見方が拡大。6日に一時88.66ドルまで下げるなど、6営業日ぶりに100ドルを割り込みました。
米ニュースサイトのアクシオスは6日に、戦闘終結に向けた「1ページの覚書」を巡り、交渉団がやり取りを続けていると報じ、米ウォール・ストリート・ジャーナルは来週にも両国の交渉団がパキスタンの首都イスラマバードで協議する可能性があるとしております。ホルムズ海峡や周辺海域では米国とイランの攻撃の応酬が続いている上に、戦闘終結に対する楽観論はこれまで何度も打ち消されていることから、早期の合意成立に懐疑的な見方もあるようです。
ただ、中国が仲介姿勢を示す中、戦闘終結に向けた協議が進むとの期待は依然強い模様。とは言え、米国が核開発計画と高濃縮ウランの放棄を求める一方、イランはウラン濃縮を国家の権利と主張しており、意見の隔たりは依然大きいとみられております。イラン内部で現実路線派と強硬路線派の意見がまとまらない可能性もあることから、先ずは戦闘終結で合意し、ホルムズ海峡の開放やイランの核開発計画の停止、米国の制裁解除など細部の協議を先送りする案が出ている模様。
停戦合意のヘッドラインが出れば、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡の航行が正常化に向かい、原油の供給が回復するとの見方から再度売りが強まりそうです。50日平均線を維持出来ずに直近安値88.66ドルを割り込むようですと、下げ幅を拡大して80ドル付近まで下げて来ることも想定されます。
ただ、イランの攻撃で損傷を受けた湾岸諸国のエネルギー関連施設の修復や再稼働には時間を要するため、原油の供給能力が完全に回復するのに時間が掛かるとみられております。北半球が夏場の需要期を迎える中、需給のひっ迫が続くとの見方から安値は買い拾われそうです。
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