NY金(中心限月、日足)

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昨晩のNY金(中心限月)は1890.9ドルで終了。3月15日以来の1900ドル割れとなりました。米長期金利が高止まりする中でも、底堅い値動きが続いておりましたが、前日に200日平均線を割り込んだことで、ストップ・ロスを巻き込んで売りが拡大。米10年債利回りが一時4.64%を付け、2007年10月以来16年ぶり高水準を付ける中、ドル指数も昨年11月上旬以来の高水準を付けたため、相場の流れを変えるのは難しかった模様。一時1890.3ドルを付ける場面も見られております。

1900ドル付近では中銀を中心とした実需の買いが入り易いとの見方は根強い様ですが、明日から中国は国慶節に伴う大型連休に入るため、中国勢の買いが入りづらくなる可能性がありそうです。

また、米国では来年度予算やつなぎ予算の議会審議が混乱しており、一部政府機関が閉鎖されるとの懸念が強まっております。投資家のリスクオフ姿勢が続き、「安全資産」としてドルが選好されてドル高基調が続く様ですと、金相場は一段安になる可能性もあります。

テクニカル的には、昨年11月3日の安値1618.3ドルから今年5月4日の高値2085.4ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1907.0ドルを割り込んだだけに、このまま1900ドル台に戻せない様ですと、短期的に半値押し水準1851.9ドル辺りまで下げることも想定されます。

 

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