NY金
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NY金(中心限月)は、米長期金利の上昇を受けて8月18日に急落。翌19日に4378.0ドルまで下げるも、米財務省が償還期間が10年以上の国債の買い入れ消却(バイバック)を倍増すると発表したことを受けて米長期金利が低下。ドル指数が200日平均線を割り込んだ一方、金相場は急反発となって200日平均線を突破。6月4日以来の4500ドル台を回復しました。20日に4597.1ドルまで上昇する場面も見られております。
7月米雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回り、7月米消費者物価指数(CPI)が2ヶ月連続で鈍化。また、7月米小売売上高が市場予想に反してマイナスに転じるなど、景気の減速が意識され始める中、FRBによる早期利上げ観測が後退。金利を生まない資産である金に投資妙味が増しているようです。CMEが公表している「フェドウォッチ」によると9月に利上げを行うとの見方は8月19日時点で66.9%、据え置きは33.1%となっております。
また、連邦政府債務残高が初めて40兆ドルを突破。2026会計年度の7月までの累計財政赤字は1兆7990億ドルとなり、会計年度終了まで2ヶ月を残した時点で、昨年度通年の赤字額(1兆7750億ドルの赤字)を上回った。改めて米国の財政不安が意識され始める中、ドルの代替資産としても金が買われている模様。
なお、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は8月19日時点で1038.93トン。前月末比31.91トン増加するなど、金市場への資金流入が続いております。
来週は米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催される。会議ではウォーシュFRB議長の講演が予定されていることから、徐々に様子見ムードが強まりそうです。
ただ、テクニカル的にはMACDが上昇基調にある中、ボリンジャー・バンドは「バンド・ウォーク」となっているだけに、上抜いた200日平均線を維持しつつ、1月29日の高値5586.2ドルから6月30日の安値3955.4ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準4578.4ドルを上抜き、5月14日以来の4600ドル台を回復するようですと、半値戻し水準4770.8ドルを意識した動きになって行く可能性もありそうです。
なお、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(7月28、29日開催分)が19日に公表され、多くの参加者はインフレが低下しなければ、今後利上げが必要になると判断したことが明らかとなり、タカ派な内容となりました。ただ、最近のFRB高官の発言をほぼ反映した内容だったことに加えて、米景気の減速を示す米経済指標の発表が相次ぎ、FRBによる早期利上げ観測が後退する中、市場への影響は限定的だった模様。
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