OECDの世界経済見通し
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経済協力開発機構(OECD)は5月2日に、最新の世界経済見通しを公表。2024年世界成長率を3.1%と予測。2月時点の見通しから0.2ポイント引き上げております。OECDチーフエコノミストは、インフレの鈍化や好調な労働市場を踏まえ、「慎重ながらも楽観論が定着し始めた」と指摘しております。なお、国際通貨基金(IMF)は2024年世界成長率を3.2%と予測しております。
国別 OECDの世界経済見通し
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国・地域別(2024年)では、米国は2.6%と、前回見通しから0.5ポイントの大幅な上方修正。一方、ユーロ圏は0.1ポイント引き上げて0.7%と予測。中国は4.9%に上方修正。昨年末に予想を上回る高成長を記録したインドも6.6%に引き上げております。
一方で、日本は個人消費や投資の弱さが響き、0.5ポイント引き下げて0.5%と予測。ただ、2025年は内需の復調で1.1%へ持ち直すと見込んでおります。
OECDは、今後のリスク要因として、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘などで地政学的な緊張が高まっているとし、情勢次第では「エネルギー・金融市場に混乱が生じ、物価上昇や成長の停滞を招く可能性がある」と指摘しました。また、これまで米欧などに比べて高金利だった新興国が金融緩和を進めて金利差が縮小すれば、投資マネーの流出や通貨安を引き起こす恐れがあると、警鐘を鳴らしました。
OECDの世界経済見通し
2023年 |
2024年 |
2025年 |
|
世界全体 |
3.12% | 3.1%(0.2) |
3.2%(0.2) |
米国 |
2.5% | 2.6%(0.5) |
1.8%(0.1) |
ユーロ圏 |
0.5% | 0.7%(0.1) |
1.5%(0.2) |
英国 |
0.1% | 0.4%(-0.3) |
1.0%(-0.2) |
中国 |
5.2% | 4.9%(0.2) |
4.5%(0.3) |
インド |
7.8% | 6.6%(0.4) |
6.6%(0.1) |
日本 |
1.9% | 0.5%(-0.5) |
1.1%(0.1) |
※豊トラスティ証券作成、カッコ内は2月時点からの修正幅
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