OECDの世界経済見通し
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経済協力開発機構(OECD)は2月5日に最新の経済見通しを公表。2024年世界成長率見通しを2.9%とし、昨年11月時点の見通しから0.2ポイント引き上げております。世界のインフレ率が「想定以上に早く低下した」として、2024年前半の利下げを見込む米国の成長率を上方修正したことが主因。なお、2023年は3.1%、2025年は3.0%と予測。
国別 OECDの世界経済見通し
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国・地域別(2024年)では、米国は2.1%と予測。労働市場の好調さなどを踏まえて、昨年11月時点の見通しから0.6ポイント引き上げております。ユーロ圏は0.3ポイント引き下げて0.6%と予測。日本は1.0%、中国は4.7%で据え置き。
インフレ率について、米国は0.6ポイント引き下げて2.2%と予測。ユーロ圏も0.3ポイント引き下げて、2.6%と見込んでおります。日本は2.6%で据え置き。ただ、急激な利上げの影響が利息負担などの形で家計・企業に残ると指摘。長期化すれば、成長鈍化のリスクになると警告しております。
◆世銀総裁、先進国の「内向き」姿勢を懸念
世界銀行のバンガ総裁は2月5日に、途上国への開発支援資金を拠出してきた先進国が財政赤字拡大や債務の膨張に圧迫されている状況を踏まえ、世銀の増資に先立ち、まずは業務効率化などを進めて融資能力を拡大する必要性があると述べております。また、先進諸国が「内向き」姿勢を強めていることへ懸念を示しました。
OECDの世界経済見通し
2023年 |
2024年 |
2025年 |
|
世界全体 |
3.1% | 2.9%(0.2) |
3.0%(0.0) |
米国 |
2.5% | 2.1%(0.6) |
1.7%(0.0) |
ユーロ圏 |
0.5% | 0.6%(-0.3) |
1.3%(-0.2) |
英国 |
0.3% | 0.7%(0.0) |
1.2%(0.0) |
中国 |
5.2% | 4.7%(0.0) |
4.2%(0.0) |
インド |
6.7% | 6.2%(0.1) |
6.5%(0.0) |
日本 |
1.9% | 1.0%(0.0) |
1.0%(-0.2) |
※豊トラスティ証券作成、カッコ内は昨年11月時点からの修正幅
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