OPEC加盟国の原油生産量

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石油輸出国機構(OPEC)が8月12日に発表した月報によると、7月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量26.2万バレル増加の日量2754.3万バレルと、4ヶ月連続で増加となりました。加盟12ヶ国中、増加した国は7ヶ国。減少した国は4ヶ国、1ヶ国が変わらずでした。

 

OPEC加盟国の原油生産量

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国別では、OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量17.0万バレル増の日量952.6万バレルと、4ヶ月連続で増加。2023年6月(日量998.8万バレル)以来の水準を回復しております。

UAEは前月比日量10.9万バレル増、リビアは前月比日量2.2万バレル増となった一方、イラクは前月比日量5.1万バレル減、イランは前月比日量1.2万バレル減となりました。

なお、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」で自主減産を実施しているサウジアラビア、ロシア、イラクなど有志8ヶ国の7月増産量は日量30.8万バレルで、生産目標の日量41.1万バレルを下回っております。

 

OPECの世界原油需要見通し

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2025年世界石油需要は前年比日量130万バレル増の日量1億0514万バレルとし、前月見通し(日量1億0513万バレル)から日量1万バレル上方修正しております。

2026年は前年比日量138万バレル増の日量1億0652万バレルと、前月見通し(日量1億0642万バレル)から日量10万バレル上方修正。一方で、OPEC非加盟国の石油供給は前年比日量約63万バレル増とし、前月見通し(前年比日量73万バレル増)から引き下げ、市場がより引き締まるとの見通しを示しました。

中国の需要については、2025年は前年比日量20万バレル増の日量1685万バレルと、前月見通し(日量1686万バレル)から日量1万バレル下方修正。2026年は前年比日量20万バレル増の日量1705万バレルと、前月見通し(日量1708万バレル)から日量3万バレル引き下げております。

OPECは、米国を中心とした貿易摩擦や広範な地政学的リスクに関する不確実性は残るものの、2025年後半序盤の経済データから世界経済の底堅さが確認される」と指摘。2025年世界成長率見通しを3.0%(前月は2.9%)に引き上げております。

 

 

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