世界白金需給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は5月19日に「Platinum Quarterly」を発表。2025年の世界白金需給は30.0トンの供給不足とし、3月時点の見通し(26.4トンの供給不足)から不足幅を拡大しております。想定通りになれば、3年連続で供給不足となります。
上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は67.2トンと予測。3月時点の見通し(78.8トン)から下方修正され、2017年(58.5トン)以来8年ぶり低水準に留まると予測しました。
世界白金総供給は前年比4.3%減少の217.7トンと、2020年(215.6トン)以来5年ぶり低水準に留まると予測(3月時点の見通しは217.8トン)。二次供給量(リサイクル量)は増加に転じると見込んでいるものの、南アフリカの生産量が大幅に減少する見込であることから、一次供給量(鉱山総供給量)は大幅に減少すると予測。
世界白金総需要は前年比4.1%減少の247.7トンと、2022年(200.7トン)以来、3年ぶり低水準に留まる見込み。ただ、3月時点の見通し(244.2トン)から上方修正されております。
世界白金需給(データ)
2023年 |
2024年 | 2025年 |
前年比 |
|
鉱山総供給 |
174.6㌧ | 179.8㌧ | 168.8㌧ |
-6.2% |
鉱山生産量 |
174.3㌧ | 179.3㌧ | 168.8㌧ |
-5.9% |
(南アフリカ) |
123.1㌧ | 128.6㌧ | 120.3㌧ |
-6.4% |
鉱山在庫 |
0.3㌧ | 0.5㌧ | 0.0㌧ |
– |
リサイクル量 |
47.1㌧ | 47.6㌧ | 48.9㌧ |
+2.8% |
総供給 |
221.8㌧ | 227.4㌧ | 217.7㌧ |
-4.3% |
自動車触媒需要 |
99.6㌧ | 96.6㌧ | 94.9㌧ |
-1.7% |
宝飾品需要 |
57.5㌧ | 62.5㌧ | 65.8㌧ |
+5.3% |
触媒を除く産業需要 |
80.1㌧ | 77.4㌧ | 65.7㌧ |
-15.1% |
投資需要 |
12.3㌧ | 21.8㌧ | 21.4㌧ |
-2.0% |
総需要 |
249.6㌧ | 258.3㌧ | 247.7㌧ |
-4.1% |
地上在庫 |
128.1㌧ | 97.2㌧ | 67.2㌧ |
– |
需給バランス |
-27.9㌧ | -30.9㌧ | -30.0㌧ |
– |
※豊トラスティ証券調べ、2025年はWPICの予測
※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない
※前年比は2024年と2025年の比較
検索/プラチナ、プラチナ需給
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