世界白金需給

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は先「Platinum Quarterly」を公表。

2022年世界白金需給は30.3トンの供給過剰になると予測。5月時点の見通し(19.5トン)から上方修正しております。予想通りとなると、2年連続で供給過剰となるものの、供給過剰分は前年(33.8トン)から減少する見込み。

上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は143.4トンと予測。5月の見通し(136.2トン)から上方修正され、前年比30.3トン増加する見込み。

世界白金総供給は前年比7.7%減少の233.7トンと予測。生産量は同8.0%減と予測。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同10.2%減、ロシアは同0.9%減と見込んでおります。リサイクル量も同11.2%減少する見通し。

世界白金総需要は同7.3%減少の203.4トンと予測。自動車触媒需要が同14.3%増、宝飾需要も小幅ながら0.3%増加する見通し。一方で、自動車触媒を除いた産業は同15.0%減少する見通し。

投資需要は白金ETF向け需要が大幅に減少するとの見方から、マイナス17.6トンと予測。前年(マイナス1.4トン)から大幅に減少すると予測しております。

世界白金需給

2021年 2022年 前年比
鉱山総供給 193.0㌧ 180.2㌧  -6.6%
  鉱山生産量 195.9㌧ 180.2㌧  -8.0%
  (南アフリカ) 145.5㌧ 130.7㌧  -10.2%
  鉱山在庫  -2.9㌧ 0.0㌧
リサイクル 60.2㌧ 53.5㌧  -11.2%
総供給 253.2㌧ 233.7㌧  -7.7%
自動車触媒需要 82.1㌧ 93.8㌧  14.3%
宝飾品需要 60.7㌧ 60.9㌧   0.3%
触媒を除く産業需要 78.0㌧ 66.3㌧  -15.0%
投資需要 -1.4㌧ -17.6㌧
総需要 219.4㌧ 203.4㌧  -7.3%
地上在庫 113.2㌧ 143.4㌧
需給バランス 33.8㌧ 30.3㌧

※豊トラスティ証券調べ、2022年はWPICの予測

※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない

※前年比は2021年と2022年の比較

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