世界白金供給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は9月6日に「Platinum Quarterly」を発表。
2023年の世界白金総供給は前年比0.4%減少の224.7トンと予測。5月時点の見通し(223.7トン)からやや上方修正されたものの、2020年(214.7トン)以来3年ぶり低水準にとどまる見込み。
鉱山生産量は同1.0%増加の173.4トン予測。5月時点の見通し(171.4トン)から上方修正されております。国別で見ると、世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同0.1%増の121.9トンと予測。5月時点の見通し(120.5トン)から上方修正され、前年(121.8トン)とほぼ変わらない見込み。
リサイクル量は同4.2%減少の50.4トンと予測。5月時点の見通し(52.3トン)から下方修正され、少なくともWPICがデータを公表し始めた2013年以降の最低となる見通し。自動車触媒からは同5.6%減の36.7トンの見込みで、5月時点の見通し(38.3トン)から下方修正され、2013年(34.8トン)以来、10年ぶり低水準に留まると予測しております。
世界白金需要
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2023年の世界白金総需要は前年比26.8%増加の256.0トンと予測。5月時点の見通し(254.3トン)から上方修正され、2019年(261.5トン)以来4年ぶり高水準を見込んでおります。
用途別に見てみると、自動車触媒需要は同13.1%増の102.1トンと、5月時点の見通し(101.2トン)から上方修正され、2017年(102.6トン)以来6年ぶり高水準となる見込み。ガソリン車向けで価格水準の高いパラジウムから白金へシフトする動きが続いていることに加えて、世界的に排ガス規制が強化される中、需要増が続くとしております。
触媒を除いた産業需要は同14.4%増の83.0トンと予測。少なくともWPICがデータを公表し始めた2013年以降の最高となる見込み。宝飾需要は同0.3%減の58.9トンと予測。
投資需要は12.0トンとし、3年ぶりにプラスになる見込み。バーやコインは10.1トンの見込みで、5月時点の見通し(12.5トン)から引き下げられた一方、白金ETF向け需要は1.9トンと予測。5月時点の見通し(0.9トン)から上方修正され、3年ぶりにプラスになると予測しております。
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