世界白金需給(四半期別)
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が9月6日に発表した「Platinum Quarterly」によると、2023年第2四半期(4-6月)の世界白金需給は10.8トンの供給不足となった様です。供給不足となるのは2四半期連続。ただ、不足分は前期(マイナス16.4トン)から縮小しております。
世界白金総供給は前年同期比5.0%減少の56.7トン。鉱山生産量は同4.3%減の45.5トン。電力不足が続いている南アフリカの生産量は同8.9%減の32.0トンで、前期(23.7トン)を上回っております。リサイクルは同11.8%減の10.7トンと、少なくともWPICがデータを公表し始めた2014年第3四半期以降の最低となっております。自動車触媒からのリサイクル量の減少が主因。
一方、世界白金総需要は同31.4%増加の67.5トンと、2020年第3四半期(83.7トン)以来の高水準となりました。自動車触媒需要や投資需要の回復が主因。
自動車触媒は同19.5%増の26.1トン。半導体不足が解消に向かう中、需要が回復した様です。また、自動車触媒を除いた産業需要は同12.2%増の21.7トンと、2021年第3四半期(22.2トン)以来の高水準となっております。一方、宝飾品は同1.8%減の14.9トンでした。
投資需要は4.8トンと、前期(5.3トン)からやや減少したものの、2四半期連続でプラスとなっております。バー・コイン需要は同0.8トンと、前期(3.1トン)から減少した一方で、南アフリカのファンドが鉱山株から白金ETFへ投機資金をシフトする中、ETF関連は4.8トンと前期(1.2トン)から増加。2四半期連続でプラスとなり、2020年第3四半期(16.2トン)以来の高水準となっております。
南アフリカの白金生産量(四半期別)
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