世界白金需給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月6日に「Platinum Quarterly」を発表。
2024年の世界白金需給は13.0トンの供給不足になるとし、昨年11月時点の見通し(11.0トンの供給不足)から不足幅が拡大。2年連続で供給不足となると予測しました。なお、2023年は27.3トンの供給不足だったとしており、昨年11月時点の見通し(33.3トンの供給不足)から不足幅が縮小しております。
上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は111.4トンと予測。昨年11月時点の見通し(101.5トン)から引き上げられたものの、2020年(81.9トン)以来4年ぶり低水準となる見込み。2023年は124.4トンと、同じく昨年11月時点の見通し(112.4トン)から上方修正。
世界白金総供給は前年比0.6%減少の220.5トンと予測。昨年11月時点の見通し(227.4トン)から下方修正された。3年連続で減少する見込み。世界白金総需要は同6.3%減少の233.5トンと予測。昨年11月時点の見通し(238.3トン)から下方修正されております。
なお、2023年の世界白金総供給は前年比2.4%減少の221.8トンと、2020年(214.7トン)以来、3年ぶり低水準となりました。一方で、自動車触媒需要が急回復する中、世界白金総需要は同25.0%増加の249.1トンと、2019年(259.7トン)以来、4年ぶり高水準となっております。
世界白金需給(データ)
2022年 | 2023年 | 2024年 | 前年比 | |
鉱山総供給 | 173.1㌧ | 175.3㌧ | 170.7㌧ | -2.6% |
鉱山生産量 | 171.8㌧ | 173.9㌧ | 170.7㌧ | -1.8% |
(南アフリカ) | 121.8㌧ | 122.6㌧ | 120.9㌧ | -1.4% |
鉱山在庫 | 1.3㌧ | 1.4㌧ | 0.0㌧ | – |
リサイクル量 | 54.1㌧ | 46.5㌧ | 49.8㌧ | 7.0% |
総供給 | 227.2㌧ | 221.8㌧ | 220.5㌧ | -0.6% |
自動車触媒需要 | 87.6㌧ | 101.8㌧ | 102.5㌧ | 0.8% |
宝飾品需要 | 59.1㌧ | 57.5㌧ | 59.1㌧ | 2.7% |
触媒を除く産業需要 | 72.7㌧ | 81.6㌧ | 70.2㌧ | -13.9% |
投資需要 | -20.0㌧ | 8.2㌧ | 1.6㌧ | -80.4% |
総需要 | 199.2㌧ | 249.1㌧ | 233.5㌧ | -6.3% |
地上在庫 | 151.7㌧ | 124.4㌧ | 111.4㌧ | – |
需給バランス | 28.0㌧ | -27.3㌧ | -13.0㌧ | – |
※豊トラスティ証券調べ、2023年は速報値、2024年はWPICの予測
※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない
※前年比は2023年と2024年の比較
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