世界白金需給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月5日に「Platinum Quarterly」を発表。
2025年の世界白金需給は26.4トンの供給不足とし、昨年11月時点の見通し(16.8トンの供給不足)から不足幅を拡大させました。想定通りになれば、3年連続で供給不足となります。上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は78.8トンと予測。昨年11月時点の見通し(93.7トン)から下方修正され、2017年(58.5トン)以来8年ぶり低水準に留まると予測しました。
世界白金総供給は前年比4.0%減少の217.8トンと、2020年(215.6トン)以来5年ぶり低水準に留まる見込み。
一方、世界白金総需要は同5.3%減少の244.2トンと、2022年(200.7トン)以来、3年ぶり低水準に留まると予測しております。
なお、2024年は30.9トンの供給不足となり、少なくもWPICがデータを公表している2013年以降で最大の不足幅となっております。利用可能な地上在庫は105.2トン。
世界白金総供給は前年比2.5%増加の226.8トン。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量が3年ぶり高水準となっております。
世界白金総需要は同4.6%増加の257.8トン。投資需要が同76.8%増と、2020年以来4年ぶり高水準、宝飾品需要が同7.8%増と、2019年以来5年ぶり高水準となる中、2016年以来8年ぶり高水準となった様です。
南アフリカの白金生産量
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世界白金需給(データ)
2023年 | 2024年 | 2025年 | 前年比 | |
鉱山総供給 | 174.6㌧ | 180.6㌧ | 171.3㌧ | -5.2% |
鉱山生産量 | 174.3㌧ | 179.3㌧ | 171.3㌧ | -4.5% |
(南アフリカ) | 123.1㌧ | 128.5㌧ | 121.3㌧ | -5.6% |
鉱山在庫 | 0.3㌧ | 1.3㌧ | 0.0㌧ | – |
リサイクル量 | 46.6㌧ | 46.2㌧ | 46.5㌧ | +0.7% |
総供給 | 221.3㌧ | 226.8㌧ | 217.8㌧ | -4.0% |
自動車触媒需要 | 99.6㌧ | 97.4㌧ | 96.5㌧ | -0.9% |
宝飾品需要 | 57.5㌧ | 62.0㌧ | 63.0㌧ | +1.7% |
触媒を除く産業需要 | 77.0㌧ | 76.6㌧ | 65.8㌧ | -14.1% |
投資需要 | 12.3㌧ | 21.8㌧ | 18.8㌧ | -13.7% |
総需要 | 246.5㌧ | 257.8㌧ | 244.2㌧ | -5.3% |
地上在庫 | 136.2㌧ | 105.2㌧ | 78.8㌧ | – |
需給バランス | -25.2㌧ | -30.9㌧ | -26.4㌧ | – |
※豊トラスティ証券調べ、2024年は速報値、2025年はWPICの予測
※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない
※前年比は2024年と2025年の比較
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