世界白金需給

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月19日に「Platinum Quarterly」を発表。初めて2026年の見通しが示され、2026年世界白金需給は0.6トンの供給過剰になると予測しました。想定通りになれば4年ぶりに供給不足が解消することになります。上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は99.7トンと予測。

世界白金総供給は前年比3.9%増加の230.3トンと、2021年(258.4トン)以来5年ぶり高水準を見込んだ一方、世界白金総需要は同5.6%減少の229.7トンと、2022年(195.8トン)以来4年ぶり低水準に留まると予測しました。

なお、2025年の世界白金需給は21.5トンの供給不足とし、9月時点の見通し(26.4トンの供給不足)から不足幅を縮小。ただ、想定通りになれば、3年連続で供給不足となります。地上在庫は99.1トンと予測。9月時点の見通し(92.6トン)からやや下方修正され、想定通りになれば2020年(91.9トン)以来5年ぶり低水準に留まる見込み。

世界白金総供給は同2.4%減少の221.7と、2020年(216.1トン)以来5年ぶり低水準に留まると予測(9月時点の見通しは218.6トン)。世界白金総需要は同5.1%減少の243.3トンと、2022年(195.8トン)以来、3年ぶり低水準に留まると予測しました(9月時点の見通しは245.0トン)。

 

世界白金需給(データ)

2024年 2025年 2026年 前年比
鉱山総供給 180.0㌧ 171.4㌧ 174.9㌧  +2.0%
  鉱山生産量 179.7㌧ 171.4㌧ 174.9㌧  +2.0%
  (南アフリカ) 128.6㌧ 122.7㌧ 126.1㌧  +2.8%
  鉱山在庫 0.3㌧ 0.0㌧ 0.0㌧
リサイクル量 47.2㌧ 50.4㌧ 55.4㌧ +10.1%
総供給 227.1㌧ 221.7㌧ 230.3㌧  +3.9%
自動車触媒需要 96.7㌧ 93.9㌧ 90.7㌧  -3.5%
宝飾品需要 62.5㌧ 67.1㌧ 63.3㌧  -5.6%
触媒を除く産業需要 75.4㌧ 59.2㌧ 64.6㌧  +9.1%
投資需要 21.8㌧ 23.1㌧ 11.1㌧  -51.8%
総需要 256.4㌧ 243.3㌧ 229.7㌧  -5.6%
地上在庫 120.7㌧ 99.1㌧ 99.7㌧
需給バランス -29.2㌧ -21.5㌧ 0.6㌧

※豊トラスティ証券調べ、2025年、2026年はWPICの予測

※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない

※前年比は2025年と2026年の比較

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