世界白金供給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は5月19日に「Platinum Quarterly」を発表。
2025年の世界白金総供給は前年比4.3%減少の217.7トンと、2020年(215.6トン)以来5年ぶり低水準に留まると予測(3月時点の見通しは217.8トン)。二次供給量(リサイクル量)は増加に転じると見込んでいるものの、南アフリカの生産量が大幅に減少する見込であることから、一次供給量(鉱山総供給量)は大幅に減少すると予測しました。
内訳は、一次供給量(鉱山総供給量)は同6.2%減の168.8トンと、2020年(152.5トン)以来5年ぶり低水準に留まる見込み(昨年5月時点の見通しは171.3トン)。
世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同6.4%減の120.3トンと、2020年(102.6トン)以来、5年ぶり低水準になる見込み。3月時点の見通し(121.3トン)から下方修正されております。
二次供給量(リサイクル量)は同2.8%増の48.9トンと、2022年(56.7トン)以来3年ぶり高水準になると予測。3月時点の見通し(46.5トン)から上方修正されております。
世界白金需要
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2025年の世界白金総需要は前年比4.1%減少の247.7トンと、2022年(200.7トン)以来、3年ぶり低水準に留まる見込み。3月時点の見通し(244.2トン)から上方修正されました。
用途別に見てみると、自動車触媒需要は同1.7%減の94.9トンと予測(3月時点の見通しは96.5トン)。前年(96.6トン)を下回り、2022年(86.3トン)以来、3年ぶり低水準に留まる見込み。ただ、ガソリン車向けでパラジウムから白金へシフトする動きや、欧州や中国で排ガス規制が強化されることに加えて、世界的にハイブリッド車のシェアが拡大傾向にある中、堅調な需要が続くとしております。
宝飾品需要は同5.3%増の65.8トンと、2018年(69.8トン)以来、7年ぶり高水準になると予測。金価格が高騰する中で代替需要が増えていることから、2年連続で増加すると見込んでおります(3月時点の見通しは63.0トン)。
一方、自動車触媒を除く産業需要は同15.1%減の65.7トンと、2020年(64.4トン)以来5年ぶり低水準に留まり、2年連続で減少する見込み(3月時点の見通しは65.8トン)。
金価格が連日で最高値を更新し、白金に相対的な割安感が高まる中、投資需要は21.4トンと予測。同2.0%減少するものの、3年連続でプラスになると見込んでおります(3月時点の見通しは18.8トン)。
内訳は、バーやコインは7.8トン(前年は6.0トン)、白金ETF向け需要は3.1トン(前年は9.2トン)、取引所在庫は4.7トン(前年は1.6トン)と予測。また、中国の500グラム以上のバー需要は5.8トン(前年は5.0トン)の見込み。
検索/プラチナ、プラチナ需給
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