世界白金需給(四半期別)

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月5日に「Platinum Quarterly」を発表。

2024年第4四半期(10-12月)の世界白金需給は8.0トンの供給不足となっております。供給は増えたものの、需要の伸びが上回った模様。

世界白金総供給は前年同期比1.6%増加の60.3トン。内訳は、一次供給量(鉱山総供給量)は同1.7%増の47.7トン。生産量は同0.5%増の47.9トンでした。鉱山在庫はマイナス0.1トン。

世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同1.5%増の36.1トンと、2021年第4四半期(39.6トン)以来の高水準となっております。また、二次供給量(リサイクル量)は同1.3%増の12.6トンと、2022年第4四半期(14.1トン)以来の高水準でした。

世界白金総需要は同22.0%増加の68.3トン。用途別に見てみると、自動車触媒需要は同5.5%減の23.9トン。自動車触媒を除いた産業需要は10.8%減の17.0トンと、2023年第3四半期(15.1トン)以来の低水準に留まっております。一方で、宝飾品需要は同10.2%増の16.2トンと、2020年第4四半期(16.6トン)以来の高水準となりました。

投資需要は11.2トンと、前期(マイナス7.2トン)から急増(前年同期はマイナス2.4トン)。金価格が最高値を更新し、白金に相対的な割安感が高まる中、需要が増えた様です。

内訳は、バー・コイン需要は1.7トン(前期は2.0トン)。ETF関連は4.4トンと、前期(マイナス9.3トン)から急増。また、取引所在庫は3.9トンと、同じく前期(マイナス0.8トン)から急増。米関税政策を巡る思惑から、世界各国から米国に金地金を移送する流れが強まり、2020年第3四半期(10.6トン)以来の高水準となっております。なお、中国の500グラム以上のバー需要は1.2トンでした(前期は0.9トン)。

 

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