世界白金需給(四半期別)
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月26日に「Platinum Quarterly」を発表。
四半期別で見ると、2024年第3四半期(7-9月)の世界白金需給は8.1トンの供給過剰となりました。供給過剰となるのは3四半期ぶり。2022年第3四半期(10.5トンの供給過剰)以来の大きさとなっております。供給が増えた一方、需要が減少。
世界白金総供給は前年同期比5.4%増加の56.8トン。内訳は、一次供給量(鉱山総供給量)は同6.6%増の46.0トン。生産量は同6.2%増の46.0トンでした。鉱山在庫は0.0トン。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同9.0%増の33.4トン。
二次供給量(リサイクル量)は同0.3%増の10.8トンでした。自動車触媒需要からは同2.4%増の8.1トン、宝飾品からは同9.3%減の2.1トン、自動車触媒を除いた産業需要からは同17.6%増の0.6トン。
世界白金総需要は同10.8%減少の48.7トン。2022年第3四半期(45.8トン)以来の低水準となっております。用途別に見てみると、自動車触媒需要は同2.7%減の23.3トンと、2022年第4四半期(22.2トン)以来の低水準に留まりました。自動車触媒を除いた産業需要は17.6トン。同15.3%増となったものの、1年ぶり低水準に留まっております。宝飾品需要は同7.2%増の14.9トン。
投資需要はマイナス7.0トンと、前年同期(1.6トン)から急減。3四半期ぶりにマイナスに転じました。バー・コイン需要は同19.8%減の2.1トンと、1年ぶり高水準になった一方、ETF関連はマイナス9.3トンと、前期(13.8トン)から急減。前年同期(マイナス3.1トン)も下回っております。取引所在庫はマイナス0.8トン(前期は0.9トン)。なお、中国の500グラム以上のバー需要は0.9トンでした(前年同期は1.1トン)。
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