世界白金需給(四半期別)
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は5月13日に「Platinum Quarterly」を発表。
四半期別で見ると、2024年第1四半期(1-3月)の世界白金需給は11.5トンの供給不足となりました。供給不足となるのは2四半期連続で、不足分は前期(マイナス3.5トン)から大幅に拡大しております。
世界白金総供給は前年同期比0.1%減少の50.5トン。少なくとも統計が遡れる2014年第3四半期以降では、2020年第2四半期(41.7トン)に次いで、2番目の低水準となっております。内訳は、一次供給量(鉱山総供給量)は同0.7%増の38.4トン。生産量は同3.6%増の38.4トンと、2023年第1四半期(37.1トン)以来の低水準に留まっております。鉱山在庫は0.0トン。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同4.9%増の25.4トンと、2023年第1四半期(24.2トン)以来の低水準でした。二次供給量(リサイクル量)は同2.5%減の12.1トン。
世界白金総需要は前年同期比6.3%減少の62.0トンでした。用途別に見てみると、自動車触媒は同2.7%増の25.9トン。2017年第4四半期(26.4トン)以来の高水準となっております。宝飾品は同5.0%増の15.1トンと、2021年第4四半期(15.9トン)以来の高水準。
一方、自動車触媒を除いた産業需要は同6.7%減の19.0トンと、前期(22.9トン)も下回っております。ガラス向けが増加したものの、化学向けの減少が上回りました。
投資需要は2.0トンと、同67.7%急減。ただ、前期(マイナス2.2トン)からは増加しております(前年同期は6.2トン)。
バー・コイン需要は同2.0トン(前期は1.9トン)、ETF関連は0.3トンと、3四半期ぶりにプラスに転じております(前期はマイナス3.6トン)。取引所在庫はマイナス0.3トン(前期はマイナス0.5トン)。
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