NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比126.5ドル安の4238.8ドルで終了。2週連続で下落しております。

市場予想を上回った6月米雇用統計を受けて6月5日に急落。原油相場の高止まりが続く中、インフレ対処のためにFRBが年内に利上げに動くとの観測が急速に拡大。米長期金利が上昇する中、金利の付かない資産である金は売り込まれる展開となりました。また、主要通貨に対してドルが買われる展開となり、相対的にドル建て商品に割高感が生じたことも嫌気されたようで、その後11日まで5営業日続落。11日に一時4046.2ドルまで下げて、年初来安値を更新しております。

ただ、トランプ米大統領が11日にSNSで、戦闘終結に向けたイランとの協議内容について「イラン指導部の最高レベルに持ち込まれ、承認された」とし、同日夜のイランへの攻撃を中止したと表明。

米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が進展するとの期待が拡がる中で買い拾われて、12日は6営業日ぶりに反発に転じ、4200ドル台を回復しております。心理的節目の4000ドルを維持したことから、突っ込み売り警戒感が台頭。売り方のショート・カバー(買戻し)を中心に買い拾われたようです。

その後、トランプ米大統領が14日に、イランとの戦闘終結に関する覚書の合意が成立したとSNSで発表。イランで国防・外交を統括する最高安全保障委員会も覚書に合意したと発表しており、19日にスイスで署名式が行われることとなったことから、週明けの時間外取引も続伸してスタート。一時4356.87ドルまで上昇する場面も見られております。

現時点で覚書の全容は明らかにされていないことから、合意の実効性に不安が残るとの見方もあり、引き続きイラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうです。

また、今週は「中銀ウィーク」となることから、引き続きボラティリティーが高い局面が続くことが想定されます。16、17日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。四半期ごとに公表されるFOMCメンバーの政策金利見通しである「ドットチャート」やFRBの新議長に就任したケビン・ウォーシュ氏の金融政策へのスタンスが注目されそうです。

CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は6月12日時点で60.7%、年1回以上の利上げ見込みは37.8%まで低下しております。ただ、原油供給網の本格回復には時間が掛かるとの見方から、原油相場が攻撃開始前の水準に直ぐに戻る公算は小さいとみられており、インフレ再燃への懸念はしばらく燻りそうです。

そのため、現在の反発場面は自律反発の域に留まるとの見方もあるようです、一方で、このまま4000ドルを維持するようですと、先週の急落で「セリング・クライマックス(売りの最終局面)」となる可能性がありそうです。

目先は、4月17日の高値4917.7ドルから6月11日の安値4046.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準4379.1ドルを上抜いて、4800ドル台を回復しつつ、200日平均線や半値戻し水準4482.0ドル超えを試す動きとなって行くか注目されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比6.28トン減少の1013.65トンと、4週連続で減少。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比4.44トン減少の474.36トンと、減少に転じました。

 

 

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