NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比12.0ドル安の4113.7ドルで終了。反落となりました。6月30日に3955.4ドルまで下げるも、終値では心理的節目の4000ドルを維持。安値拾いの買いが入る中、その後6日まで3営業日続伸。6日に4215.5ドルまで上昇する場面も見られております。

ただ、終値で4200ドル台を回復することが出来なかったため、上値の重さが意識され始める中、7日は反落。翌8日も大幅続落となりました。中東情勢を巡る先行き不安が再燃する中で、原油相場が急伸する中、インフレ再燃懸念からFRBが早期に利上げに動くとの思惑が再度強まり、米長期金利が上昇。ドルが主要通貨に対して強含んだため、相対的なドル建て商品の割高感が意識されて、4032.5ドルまで下げる場面も見られております。

その後、米中央軍が8日にイランへの攻撃を完了したと発表したため、米国とイランの攻撃の応酬は一時的で、本格的な戦闘再開には至らないとの見方が拡がり、9日は反発に転じたものの、原油高に伴うインフレ再燃懸念が根強い中、米長期金利の上昇が嫌気されたとみられ、10日は反落となりました。

金ETFからは投機資金の流出が続いているものの、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は1000トンの大台を辛くも維持。また、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のネット・ロングは7月7日時点で19万4246枚。4週連続で増加するなど、心理的節目の4000ドルを維持する中、割安感を意識した買いが入り始めているようです。

とは言え、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は7月10日時点で14.6%、年1回以上の利上げ見込みは8割を超えております。

今週は14日に6月米消費者物価指数(CPI)、15日に6月米卸売物価指数(PPI)が発表される予定で、米インフレ指標の発表が相次ぎます。また、14、15日にウォーシュFRB議長の議会証言が予定されております。インフレ再燃懸念が後退するかが焦点となりそうです。

なお、8日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月16、17日開催分)が公表されましたが、多くの参加者が労働市場が安定を保ち、中東情勢や人工知能(AI)投資拡大などでインフレの高止まりが続くとの見方を示した模様。ただ、早期利上げ観測を一段と高める内容ではなかったとの見方が多く、相場への影響は限定的だった模様。

中国人民銀行(中央銀行)によると、6月の中国金準備高は前月比14.93トン増加。積み増し量は2023年10月(23.02トン)以来の大きさとなりました。また、有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、5月にポーランド中銀は18.2トン積み増しております。そのため、新興国を中心とした中央銀行の金購入が、引き続き相場を下支えするとの見方が多いようです。

引き続き心理的な節目である4000ドルを終値で維持しつつ、5月12日を起点としたダウン・トレンドを上抜いて、終値で6月22日以来の4200ドル台を回復出来るか注目されます。

なお、英金融大手HSBCは9日に、FRBが「タカ派」路線を維持するとの見方やドル高を背景に、2026年金価格平均見通しを1オンス=4560ドル、2027年は4925ドルと予測。共に前回見通しから引き下げております。

また、米金融大手バンク・オブ・アメリカは、FRBが「タカ派」路線になっていることを受けて、2026年の金価格平均見通しを1オンス=4360ドルと予測。前回見通しから同じく引き下げております。ただ、引き締めサイクルが終われば、金価格は5000ドルで推移するとしました。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比1.07トン増加の1002.45トンと、3週ぶりに増加に転じました。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.58トン減少の462.47トンと、5週連続で減少。

 

 

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