NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比21.7ドル安の922.1ドルで終了と、2週連続で下落しております。4月12日に一時1020.5ドルまで買い進められるなど、終値ベースでは昨年12月28日以来の1000ドル台を回復。ただ、中東の「地政学リスク」が高まり、投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、大台を維持出来ず。買い方の利喰い売りに押される形となり、4月19日に節目の950ドルを割り込みました。その後も、相関性の強い金相場の調整安を受けて下げ止まらず。

国際エネルギー機関(IEA)が「電気自動車(EV)の最新の市場動向に関する報告書」を公表し、2024年世界電動車(EV+PHV)販売台数は1700万台に達し、前年の1400万台から大幅に増加するとの予測を示したことも嫌気された様です。サポートされ易いと見られていた50日・100日・200日平均線が集中しているレンジ帯も下抜けて、4月25日に905.5ドルまで下げる場面も見られております。

ただ、昨年11月10日を起点としたアップ・トレンドを維持。一部の白金鉱山会社がリストラに着手し始める中、900ドル付近では南アフリカの産金コストが意識され易くなっていることや、安値では中国勢が買い支えるとの期待から買い拾われた様です。金が下げ止まったことも好感された様で、4月29日に急伸。965.5ドルまで買い進められる場面も見られております。

新規材料に乏しい中、引き続き900ドル台でのレンジが続きそうですが、目先は950ドルを維持する様ですと、1000ドル超えを再度試すことが想定されます。

 

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