NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比32.9ドル高の940.6ドルで終了と、2週連続で上昇。3月27日に一時888.8ドルまで下げる場面も見られたものの、一部の白金鉱山会社がリストラに着手し始める中、900ドル付近では南アフリカの産金コストが意識され易くなっており、安値は買い拾われて反発。

中東情勢を巡る「地政学リスク」が一段と高まり、相関性の高い金相場が連日で最高値を更新する中、白金の相対的な割安感が意識された様で、その後は3月28日から4月4日まで5営業日続伸。4月4日は一時958.2ドルまで買い進められるなど、終値ベースでは1月8日以来の950ドル超えで終了しました。

米中の製造業指数が改善し、白金需要拡大期待も高まった様です。3月中国製造業PMIが50.8と、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を6ヶ月ぶりに上回り、3月ISM米製造業景況感指数も50.3と、節目の50を2022年9月以来1年半ぶりに上回っております。

ただ、3月米雇用統計が米労働市場の強さを示す内容となったことや、FRB高官のタカ派な発言を受けて、FRBによる早期利下げ観測がやや後退したことから5日は反落。950ドルを割り込んでおります。そのため、週明けも950ドルを下回る様だと、改めて上値の重さが意識される展開となり、戻り売り圧力が強まりそうです。とは言え、テクニカル的に相対力指数(RSI)は70%を下回る水準で推移しており、引き続き押し目は買い拾われそうです。

一方、950ドル台を回復する様ですと、直近高値958.9ドルや昨年12月28日の高値1016.0ドルから今年3月1日の安値870.1ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準960.3ドル超えを試す展開が想定されます。

 

 

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