NY白金(日足)
↓クリックすると拡大します↓
・WPICの需給レポートはこちら
・ジョンソン・マッセイ社の需給レポートはこちら
・中国の白金輸入量はこちら
先週のNY白金(中心限月)は、前週比41.9ドル高の1007.2ドルで終了と、2週連続で上昇しております。
FRBによる早期利下げ観測が再度強まる中、下値を切り上げる展開が続いている。非鉄金属相場の堅調地合いも好感されている様で、5月10日に一時1008.5ドルを付けるなど、4月12日以来の1000ドル台を回復しております。
相関性の強い金相場は、2400ドルを下回って推移しており、上昇一服感が拡がっているが、2300ドル台は維持。NY白金(中心限月)とNY金(中心限月)の鞘は5月10日終了時点で1367.80ドルと、依然として大幅な逆ザヤとなっており、相対的な白金の割安感が意識されている模様。
MACDがゴールデン・クロスを維持する中、相対力指数(RSI)は引き続き70%を下回って推移し、相場の過熱感はまだ無い様に見えるだけに、目先は1000ドルを維持しつつ、年初来高値1020.5ドルを上抜くことが出来るか注目されます。上抜く様ですと、改めて供給懸念が意識される展開となり、騰勢が強まることも想定されます。
なお、既報通り白金製錬業の英ジョンソン・マッセイ(JM)社は、5月9日に最新の需給レポートを公表。2024年の世界白金需給は18.6トンの供給不足になるとの見通しを示しました。予想通りとなると2年連続で供給不足となり、不足幅は2014年(242トンの供給不足)以来10年ぶりの大きさになる見込み。
白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が3月に公表したレポートで、2年連続で供給不足になるとの見通しを既に示していたこともあり、市場の反応は限定的でしたが、不足幅はWPICの予測(13.0トンの供給不足)を上回っております。WPICは本日に最新の需給レポートを発表する予定となっており、最近の需要回復を受けて、WPICも不足幅を引き上げるか注目されます。
NY白金とNY金の鞘
↓クリックすると拡大します↓
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。