NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比51.4ドル安の1038.6ドルで終了と、4週ぶりに下落に転じております。
5月9日から17日まで7営業日続伸。毎年恒例の「ロンドン・プラチナ・ウィーク」が開催されて、PGM市場に注目が集まる中、各調査機関のレポートにより、改めて需給の引き締まりが意識された様で、5月10日に4月12日以来1ヶ月ぶりに1000ドル台を回復し、5月15日には昨年5月23日以来の1050ドル台を回復。勢いそのままに5月20日に一時1105.0ドルまで上昇し、1100ドル台にタッチする場面も見られております。
ただ、相対力指数(RSI)が80%を上回り、急ピッチな上昇に対する警戒感が高まる中で、上昇一服。FOMC議事要旨(4月30日、5月1日開催分)が公表され、参加者が利下げ開始までの期間が「以前の想定より長くなる」と見ていることが明らかとなり、相関性の強い金相場が急落したことから、5月24日に1021.9ドルまで下げる場面も見られております。
目先は、4月25日の安値905.5ドルから5月20日の高値1105.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1028.8ドルを維持出来るか注目されそうですが、MACDがデッド・クロスになる中、短期的に半値押し水準1005.3ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。
ただ、節目の1000ドルを維持する様ですと、改めて年初からのレンジが切り上がったとの見方が拡がり、買い拾われそうです。なお、今週は5月29日に実施される南アフリカの総選挙の結果が注目されます。
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