NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比43.2ドル高の965.3ドルで終了と、3週ぶりに上昇に転じました。

相関性の強い金相場の調整安を受けて4月25日に905.5ドルまで下げる場面も見られたものの、昨年11月10日を起点としたアップ・トレンドを維持。一部の白金鉱山会社がリストラに着手し始める中、900ドル付近では南アフリカの産金コストが意識され易くなっていることや、安値では中国勢が買い支えるとの期待から買い拾われた様です。LMEの銅相場が1万ドルを突破するなど、非鉄金属相場の堅調地合いも好感された模様。また、北米や欧州で白金ETFへの資金流入が続いております。

その後、金が下げ止まったことが好感された様で、4月29日に急伸。翌4月30日は反動安に見舞われたものの、5月1日以降、節目の950ドルを維持。MACDがゴールデン・クロスとなる中、5月3日に980.3ドルを付ける場面も見られております。

新規材料に乏しい状態が続いておりますが、毎年恒例の「ロンドン・プラチナ・ウィーク」が近づいております。白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月に公表したレポートで、2024年の世界白金需給は13.0トンの供給不足になると予測。一方で、グローバル自動車市場における電気自動車(EV)シフトが進む中、需要の減退懸念は根強いだけに、改めて供給懸念が強まるか注目されそうです。

 

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