NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比3.4ドル高の1042.0ドルで終了。反発に転じております。

相関性の強い金相場が急落したことが嫌気されて、5月24日に1021.9ドルまで下げる場面も見られたものの、安値は買い拾われて反発。5月28日に一時1075.9ドルを付けるも、米長期金利の上昇が続く中で、投資家のリスクオフ姿勢が強まった様で一段高とはならず。戻り売りを浴びる中、節目の1050ドルを割り込んで来ております。

テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなる中、目先は直近安値1021.9ドルや4月25日の安値905.5ドルから5月20日の高値1105.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1028.8ドルを維持出来るか注目されます。割り込む様ですと、半値押し水準1005.3ドル辺りまで下げて来そうですが、引き続き安値は買い拾われそうです。

なお、貴金属調査会社メタルズ・フォーカスの年次リポートによると、2023年白金産金コスト(All-in Sustaining Costs)は、世界平均で799ドル(前年は577ドル)、南アフリカは809ドル(前年は572ドル)となった模様。白金鉱山で白金の副産物として生産されるパラジウムやロジウムといったほかの白金族の価格が下落したことで、産金コストは前年から急上昇しております。ここに来て、昨年と比べてレンジが切り上がって来ておりますが、産金コストの上昇を受けて下値不安が和らぐ中、押し目が入り易くなっている模様。

最後に、豪州の資源大手BHPグループは5月29日に、英同業アングロ・アメリカンに対する買収提案を撤回すると発表しました。そのため、アングロ・アメリカンは昨年末に発表したコスト削減策を進めると見られており、不採算鉱山の生産縮小などが今後進むとの見方も出ております。

 

 

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