NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比69.8ドル高の4593.0ドルで終了。3週ぶりに上昇に転じました。
50日平均線がレジスタンスとして意識される中、上値の重い動きが継続。米国とイランの和平合意が見通せない中、インフレ懸念を背景にFRBが利上げを迫られるとの観測が重しとなり、5月22日から28日まで4営業日続落。5月27日に終値では3月27日以来の4500ドル割れとなり、翌5月28日に4395.6ドルまで下げるも、200日平均線は維持しております。
米ニュースサイト「アクシオス」が5月28日に、米国とイランが戦闘終結に向けて暫定合意したと報じたことから、原油相場が下落。インフレ懸念がやや後退する中で米長期金利が低下したため、安値拾いの買いが入ったようです。主要通貨に対してドルが売られる展開となり、相対的にドル建て商品に割安感が生じたことも好感された模様。3営業日ぶりに反発に転じ、4500ドル台を回復してきております。
米当局者も同日に、米国とイランの60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書を巡り、双方の交渉担当者が「暫定合意」に達したと明らかにした上で、トランプ米大統領の承認を待っている状態だと述べました。中東和平交渉の進展に楽観的な見方が拡がる中、5月29日は続伸となっております。
ただ、トランプ氏はホワイトハウスで会合を開き、合意案への対応を検討したものの、沈黙を続けております。なお、米ニュースサイト、アクシオスは5月30日に、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結の合意案について、高濃縮ウランの処分に関する具体的な記述を入れる修正を求めたと報じております。また、イランは覚書の草案は「確定していない」との認識を示しており、戦闘が終結するかは依然不透明な情勢。そのため、週明けの時間外取引で原油相場が急反発する中、金相場は急落となっております。
引き続きイラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうですが、戦闘終結で合意に至れば下値不安が和らぎ、50日平均線超えを試すことも想定されます。
ただ、エネルギー輸送の要衝とされるホルムズ海峡が解放されたとしても、機雷の除去などを行う必要があり、安定的な通航再開には最低2〜3ヶ月掛かるとみられております。また、湾岸諸国の油田の操業再開や戦争で破壊された製油施設・港湾の復旧にも時間が掛かるとみられており、原油供給が不足する状態が当面続きそうです。原油価格が下げ渋るようですと、インフレ対応でFRBが利上げを迫られるとの見方が維持され、上値を抑えそうです。
なお、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は5月29日時点で54.6%、年1回以上の利上げ見込みは依然5割に近い状態となっております。
また、ケビン・ウォーシュFRB新議長は、目先の金融政策の方向性について未だ発言しておりません。また、FRBによる情報発信のあり方を見直す意向を示すなど、米金融政策の先行き不透明感が強まっているだけに、引き続き200日平均線と50日平均線のレンジで推移しそうです。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比5.72トン減少の1029.14トンと、2週連続で減少。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.23トン減少の478.47トンと、4週連続で減少しております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。

