NY金(中心限月、日足)

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比18.1ドル安の2381.0ドルで終了。2週連続で下落となりました。

7月17日に5月20日の高値2454.2ドルを上抜き、2474.5ドルまで買い進められ、最高値を2ヶ月ぶりに更新したものの、世界的なシステム障害を受けてドルを選好する動きが強まる中、19日に急落。その後は2400ドルを挟んだ揉み合いが続いていたものの、7月25日に再度急落。50日平均線を割り込み、2351.9ドルまで下げる場面も見られております。中国の需要減退観測が拡がっていることも嫌気された様です。既報通り、6月のスイスから中国への金輸出量は前年同月比60.5%減の12.25トンに留まっております。

今週は7月30、31日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。今会合では市場では政策金利を据え置くとの見方が大勢を占めております。

その一方で、労働需給の引き締まり感が薄れ、インフレも鈍化し始める中、CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(7月26日時点)によると、9月の会合でFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は100%となっており、市場では9月利下げがコンセンサスになりつつあります。また、64%が年3回の利上げを予想するなど、急速に利下げを織り込む中、声明公表後の記者会見で、パウエル議長がどこまで利下げについて言及するか注目されます。

また、同日に日銀金融政策決定会合も開催されます。市場では政策金利を据え置くとの見方が多いものの、市場の一部では月間6兆円程度の国債買い入れ策について、2025年度末に3兆円前後へ段階的に減らすと共に、追加利下げも実施するとの見方が出ております。仮に追加利上げに踏み切ればサプライズとなり、乱高下する可能性がありそうです。

目先は50日平均線を挟んだ揉み合いが続きそうですが、MACDがデッド・クロスを維持する中、上値の重い展開が想定されます。節目の2350ドルを割り込む様ですと、短期的に5月3日を起点としたアップ・トレンドや100日平均線辺りまで下げて来る可能性もありそうです。

とは言え、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は7月26日時点で843.17トンと、前月末比14.11トン増加。現物市場では投機資金の流入が続いており、安値は引き続き買い拾われそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は7月26日時点で前週末比3.16トン増加の843.17トンと、4週連続で増加。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.41トン増加の381.45トンと、3週連続で増加しております。

 

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