NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比292.7ドル高の4399.7ドルで終了。3週連続で上昇しております。7月末に行われた日米協調介入を受けてドル高が一服する中、8月5日に6月17日以来の4300ドル台を回復。7月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比2.3万人減となり、市場予想(8万人増)に反して減少。FRBによる早期利上げ観測が後退し、金利の付かない資産である金に投資妙味が増すと見た買いが入る中、7日から12日まで4営業日続伸。100日平均線を上抜き、10日に6月4日以来の4400ドル台を回復しました。
その後発表された7月米消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.4%上昇。中東情勢が再度緊迫化し、原油価格が上昇する中でも、伸び率は前月(3.5%上昇)を下回り、2ヶ月連続で鈍化したことから、12日に4502.7ドル、13日に4509.1ドルまで上昇するも、200日平均線を上抜くことができず。
13日は5営業日ぶりに反落となったものの、100日平均線がサポート・ラインとして意識されたようで、安値は買い拾われる中、翌14日は反発に転じております。
7月米小売売上高(季節調整済み)が前月比0.6%減と、市場予想(0.1%増)に反してマイナスに転じました。7月米雇用統計で平均時給は前年同月比で3.2%上昇と、伸び率は2021年5月の低水準に留まりました。賃金の伸びが物価高に追いつかない状態が続き、個人消費の勢いに陰りが出かねないとの懸念が出始める中、消費の減速が示唆される結果となり、FRBによる早期利上げ観測が後退しております。
なお、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると9月に利上げを行うとの見方は8月14日時点で33.1%、据え置きは66.9%となり、利上げ予想を上回って推移しております。
引き続き200日平均線や終値ベースでは6月4日以来の4500ドル超えを試す動きが続くとの見方が多いようです。最近のレンジを上放れたことで底入れ感が強まっている上に、7月の中国金準備高が前月比19.91トン増加するなど、中央銀行の金購入が相場を下支えるとの見方は根強い模様。また、FRBによる早期利上げ観測が後退する中、金市場に投機資金の流入が続いており、引き続き安値は買い拾われそうです。なお、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は4日から12日まで7営業日連続で増加。計19.93トン増加しております。
早期利上げ観測が後退する中、今週は19日に公表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(7月28、29日開催分)に注目が集まりそうです。また、最近の米経済指標の結果を受けて、タカ派姿勢が強まっていたFRB高官の発言に変化がみられるか注目されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比0.28トン増加の1023.53トンと、増加に転じました。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.17トン増加の456.49トンと、同じく増加に転じております。
◆UBS、金価格2027年上期に5000ドルまで上昇も
スイス金融大手UBSは8月7日付レポートで、金価格が2027年上期に1オンス=5000ドルまで上昇するとの見通しを示しました。ただし、短期的なリスクは残っていると警告しております。
UBSは、インフレが徐々に鈍化すると想定。FRBは政策金利を年内は据え置き、2027年に利下げサイクルを再開すると予想。なお、ヘフェレ最高投資責任者(CIO)は、「4000ドル、あるいはそれ以下への軟調局面は、最終的に戦略的なエクスポージャーを構築する好機となる可能性がある」と述べております。
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