NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比7.1ドル高の4245.9ドルで終了。3週ぶりに反発に転じました。
市場予想を上回った6月米雇用統計を受けて6月5日に急落。200日平均線を2年半ぶりに割り込んだことが投資家心理を冷やしたようで、6月5日から11日まで5営業日続落。11日に一時4046.2ドルまで下げて、年初来安値を更新しました。
ただ、心理的節目の4000ドルを維持したことで、突っ込み売り警戒感が強まる中、米国とイランが戦闘を終結で合意したとの報を受けて反発。原油相場が急落する中で、主要通貨に対してドルが売られる展開となり、相対的にドル建て商品に割安感が意識されたとの見方から買いが優勢となり、12日から17日まで4営業日続伸。17日に4403.6ドルまで上昇するも、200日平均線を上抜くことが出来ず。
FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて、米利上げ観測が高まったことから18日は急落。4220.3ドルまで下げる場面も見られております。
FRBは市場の想定通りに4会合連続で政策金利を据え置くことを決定。ただ、FOMCメンバーの政策金利見通しであるドットチャートでは、ウォーシュFRB議長を除く18人の参加者のうち、9人が年内に0.25%以上の利上げを見込んでいることが明らかとなりました。ウォーシュFRB議長の会見も「タカ派」だったとの受け止めが拡がる中、年内の利上げ観測が高まったため、売りが拡がったようです。
CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は6月18日時点で13.7%まで低下。年1回以上の利上げ見込みは9割に迫り、市場では年内利上げを織り込む動きが強まりつつあります
ただ、ドットチャートは年内の利上げ転換を意識させる内容だったものの、2027年と2028年はそれぞれ年1回の利下げが想定されております。中東情勢が落ち着けば、原油価格の上昇圧力が後退し、インフレ懸念の緩和につながるとの見方もあり、現時点では大幅利上げを想定する向きは少ないようです。
とは言え、年内の米利上げ観測を背景に、上値の重い展開となる可能性があります。そのため、中銀を中心とした実需の買いを下支えに、引き続き心理的節目である4000ドルを維持出来るかが焦点となりそうです。
有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、調査に協力した世界の76の中銀のうち、89%が今後1年で世界の中銀の金準備高が増加すると予測。45%が今後1年で自国の金準備高が増加すると回答した模様。
なお、「ジューンティーンス(奴隷解放記念日)」に伴う祝日で連休明けとなった週明けの時間外取引は続落してスタート。イラン情勢の先行き不透明感が強まる中、一時4138.70ドルまで下げる場面も見られております。
米国とイランは21日に、スイス中部のビュルゲンシュトックで戦闘終結に向けた協議を開催。ただ、トランプ米大統領がSNSで、親イラン組織ヒズボラを止めなければ「イランを再び非常に激しく攻撃する」と投稿したことを受けて、協議が中断したと報じられるなど、早くも協議は難航しそうな気配を見せております。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比6.84トン増加の1020.49トンと、5週ぶりに増加に転じました。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比3.66トン減少の470.70トンと、2週連続で減少。
◆ゴールドマン、金価格見通しを引き下げ
米金融大手ゴールドマン・サックスは6月19日付レポートで、2026年末の金価格見通しを1オンス=5400ドルから4900ドルに引き下げたと発表しました。同社のエコノミストが、米利下げ時期を来年6月と12月に後ずれさせたことが理由。従来見通しは今年12月と2027年3月の利下げを見込んでいました。
なお、同社のアナリストは「従来見通しより上げ幅は小さくなるものの、金価格は依然として年後半に上昇する」との見方を示しております。また、「金価格に対する当社の見方は引き続き構造的には強気だが、戦術的には慎重だ。短期的には下振れリスクがあり、中期的には上振れリスクがある」としております。
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