NY金
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先週のNY金(中心限月)は、原油相場の急落を受けてインフレ懸念が後退する中、9月16日から18日まで3営業日続伸。18日に5営業日ぶりに4400ドル台を回復。一時4439.8ドルまで上昇するも、節目の4500ドルを突破できず。
米景気の底堅さを示す内容となった米経済指標や原油価格の反発を受けてインフレ再燃の懸念が強まる中、FRB高官が相次いでタカ派な発言をしたこともあり、FRBによる追加利上げ観測が拡大。米10年債利回りが一時5.13%まで上昇するなど、2007年7月中旬以来約19年ぶり高水準を付ける中、23日は急落となりました。
50日平均線を割り込む中、翌24日も大幅安となり、一時4278.3ドルまで下げるなど、8月6日以来の4300ドル割れで終了。ドル指数が再び節目の100を突破するなど、主要通貨に対してドルが買われる展開が続いており、相対的なドル建て商品の割高感も意識されたようです。
なお、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると10月に利上げを行うとの見方は9月24日時点で67.5%、据え置きは32.5%となっております。10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は28、29日の両日に開催されます。11月3日の米中間選挙の直前となるため、追加利上げを行うのはハードルが高いとみられていたものの、インフレ再燃の懸念が強まる中、10月の追加利上げを見込む確率は7割近くまで上昇してきております。
米長期金利の上昇が続いていることに加えて、テクニカル的にもMACDがデッド・クロスを維持する中、当面は上値の重い展開が続きそうです。このまま50日平均線を上回れないようですと、6月30日の安値3955.4ドルから8月25日の高値4755.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準4260.8ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。
とは言え、米連邦債務が40兆ドルを突破するなど世界的な財政拡大傾向にあることや「地政学的リスク」の高まりに対する懸念から、引き続き安値は「安全資産」として買い拾われやすいとの見方は多いようです。なお、中国では「国慶節」の大型連休を控え、季節的に需要が盛り上がり易い時期となります。
◆ゴールドマン、2027年末の金価格見通し5400ドルで据え置き
米金融大手ゴールドマン・サックスは、FRBによる利上げ後も、2027年末の金相場見通しを1トロイオンス=5400ドルで据え置いております。金融引き締めによって金価格の上昇ペースは鈍化する可能性はあるものの、上昇基調は変わらないとの見方を示しました。
ゴールドマンは「金融引き締めの影響は、短期的な上昇ペースの鈍化という形で現れるだろう」と指摘。また、金利上昇は金利を生まない資産である金の投資妙味を低下させるが、新興国を中心に中央銀行は外貨準備の多様化の一環として金購入を続いており、強気見通しを維持するとしました。
FRBがタカ派姿勢を強めた場合、金相場は大幅な調整局面を迎える可能性があるとし、年内に複数の利上げを行い、FRBが政策金利の到達点を従来想定より高く示せば、金価格は4070ドル近辺まで下落する可能性があると予測。ただ、中央銀行による継続的な金購入が相場を下支え、2026年末までに4200ドル前後へ回帰するとの見方をしめしております。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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