NY金
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先週のNY金(中心限月)は、原油高に伴うインフレ再燃懸念や米国の財政不安に加えて、FRBによる追加利上げ観測が強まる中、米長期金利の上昇が続いていることが嫌気されて、9月23日に急落。50日平均線でレジスタンスを受ける中で上値が重い中、9月28日に再び急落。一時4143.1ドルまで下げるなど、8月4日以来の4200ドル割れで終了となりました。ドルの独歩高が続く中、相対的なドル建て商品の割高感も意識されたようです。
ただ、8月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.4%上昇。コア指数は3.0%上昇となり、FRBが目標とする2%を上回って推移しているものの、共に市場予想を下回ったことや、FRB高官から早期利上げに慎重な発言が目立ち、FRBによる早期利上げ観測がやや後退する中、9月29日から10月1日まで3営業日続伸。1日に4営業日ぶりに4200ドル台を回復しました。
9月米雇用統計で、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数が前月比2.9万人増と、前月(13.3万人増)から大幅に減速し、市場予想(9.0万人増)も下回りました。失業率も4.2%と、前月から0.1ポイント悪化。平均時給の伸びも市場予想を下回ったことから、FRBが利上げを急がないとの見方が市場で拡大。2日に一時4259.0ドルまで上昇するも、一旦は低下した米長期金利が上昇に転じたことから、買いが続かず。戻り売りの展開となり、4153.8ドルまで下げる場面も見られております。
フェドウォッチ
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CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、10月に利上げを行うとの見方は10月2日時点で22.1%、据え置きは77.9%となっております。利上げ派が一時7割近くを占めていましたが、2割程度まで低下しております。
ただ、米経済の底堅さが意識される中、12月に利上げを行うとの見方は85.2%、据え置きは14.8%と、依然として年内の利上げ観測は根強いようです。そのため、長期金利が高止まりしているため、上値の重い展開が当面は続きそうです。目先は7日に公表される9月開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨が注目されます。
テクニカル的にもMACDがデッド・クロスを維持する中、ボリンジャー・バンドはバンドの拡大気配が出始めており、上値の重い展開が続きそうです。そのため、6月30日を起点としたアップ・トレンドをサポートに、引き続き4100ドルを維持できるかが焦点となりそうです。
市場では中国は「国慶節」に伴う大型連休中であることから実需の買いが入りづらいとの見方もあるようです。そのため、6月30日の安値3955.4ドルから8月25日の高値4755.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の76.4%押し水準4144.1ドルを維持できないようですと、短期的に4000ドル割れを試すことも想定されます。
ただ、4000ドル付近では新興国を中心とした中央銀行の金購入が相場を下支えるとの見方は根強い模様。また、米連邦債務が40兆ドルを突破するなど世界的な財政拡大傾向や「地政学的リスク」の高まりに対する懸念から、安値では「安全資産」として中長期的目線の投資家の買いが入りやすくなっているようです。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールド・シェアの金保有残高が前週末比1.13トン増加するなど、世界的に金ETFの残高は増加傾向にあります。
◆HSBC、2026年金価格見通しを引き下げ
英金融大手HSBCは10月1日に、2026年の金平均価格が1オンス=4490ドルになると予測。従来見通し(4560ドル)から下方修正。2027年は4825ドルと予測した(従来見通しは4925ドル)。FRBの追加利上げや原油価格の上昇が短期的な重荷となる可能性があるとした一方、長期的な下支え要因は維持されるとしております。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比1.13トン増加の1055.70トンと、増加に転じました。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.34トン増加の463.54トンと、同じく増加に転じております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。


