NY金

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NY金(中心限月)は、4200ドルを挟んだ揉み合いが続いていたものの、9月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、FRBによる早期利上げ観測が再燃したことを受けて急落。14日は8月3日以来の安値で終了となりました。

15日に4095.0ドルまで下げるも、終値では4100ドルを維持。9月米卸売物価指数(PPI)も市場予想を上回り、インフレ圧力の高まりが改めて意識されたものの、企業の資金調達コストが一段と増えるとの懸念からハイテク株が急落したことを受けて「安全資産」として米国債が買われたため、米長期金利が低下。

金利の付かない資産である金の投資妙味が増すとみた買いや安値拾いの買いが入る中、15日は反発に転じました。翌16日も続伸となり、一時4220.4ドルまで上昇するも、FRBによる年内の利上げ観測が根強い中、終値で4200ドル台を回復することはできず。

CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、10月に利上げを行うとの見方は10月16日時点で15.5%、据え置きは84.5%となっております。米中間選挙直前であることに加えて、複数のFRB高官が早期利上げに慎重な姿勢を示していることから、10月のFOMCでは政策金利が据え置かれるとの見方が市場では多くなっているようです。

一方で、12月に利上げを行うとの見方は89.0%、据え置きは11.0%となっており、根強いインフレ圧力を背景に年内の利上げ観測は依然強い模様。なお、FRBのウォーシュ議長は16日に、バンコクで開催中の国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会に合わせて、IMFのゲオルギエバ専務理事と対談。早期の金融引き締めの必要性には言及しませんでした。

FOMC(米連邦公開市場委員会)を10月27、28日の両日に控える中、先週末からFRBはブラックアウト期間に入っており、FRB高官から直接的な発言は見込めない上に、23日発表予定の10月米PMI速報値まで重要な米経済指標の発表はないため、今週は中東やウクライナ情勢に左右されそうです。

このまま終値で4200ドル台を回復するようですと、短期的に100日平均線辺りまで上昇する可能性もありそうです。ただ、月末に「中銀ウィーク」を控える中で積極的には買いづらい地合いが続いております。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のNY金のネット・ロングは10月13日時点で20万7879枚と、5週連続で減少中。

一方で、中国人民銀行が9月まで23ヶ月連続で金を積み増すなど、新興国を中心とした中央銀行の金購入が相場を下支えるとの見方は根強いようです。また、欧州の政治不安や世界的な財政拡大傾向に対する懸念から、金ETFの残高は増加傾向にあります。安値では実需の買いが入りやすくなっており、4100ドル台で「往来相場」が続きそうです。テクニカル的にMACDがゴールデン・クロスとなる中、底値を固めることができるか注目されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比5.91トン増加の1059.04トンと、増加に転じました。世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.94トン減少の462.93トンと、3週ぶりに減少に転じております。

 

 

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