天然ガス(Natural gas)の特徴
取引所:東京商品取引所
天然ガスも石油と同様、炭化水素ですが、石油に比べて、環境への影響が低いといわれています。天然ガスは、メタンを主成分としていて、有害な一酸化炭素をはじめとする不純物をほとんど含まず、燃焼したときに発生する窒素酸化物、二酸化炭素の量が石炭や石油より少なく、硫黄酸化物は発生しないためです。
天然ガスの生産地は世界各地に広く分布していて、埋蔵量も豊富です。このため、長期的な安定供給・環境負荷の小ささという点で今後もさらに利用が進んでいくと考えられています。
「天然ガス(Natural gas)」に関連するマーケット情報
価格変動要因
項目 | 内容 |
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天気 | 猛暑や厳冬といった冷暖房の需要や太陽光・風力などの自然エネルギーの発電量の増減が発電燃料及び都市ガス原料であるLNGの需要に影響し、価格が変動します。 |
地政学リスク | 世界の天然ガス産出国や海上交通の要衝における政情不安などの地政学リスクの上昇は、LNG供給制約となり価格を押し上げる要因となります。 |
生産・輸送インフラの稼働状況 | 液化施設の稼働停止やパナマ運河での渋滞などは、供給停滞につながり、価格上昇の要因となります。 |
傭船市場の需給 | 輸送用のチャーター船が逼迫している場合、輸送コストの上昇を受けLNG価格も上昇します。 |
排出権価格 | 排出権価格の高騰は石炭から天然ガスへ発電燃料を切り替えるインセンティブとなり、LNG価格の上昇につながります。 |
景気動向 | 原油などと同様にエネルギーであるLNGも一般的に景気動向と価格は連動します。 |
海外市場の動向 | 欧州ガス価格指標であるTTFとLNG価格指標であるJKM(用語説明参照)は相関性が高く、欧州におけるガスの在庫状況等はJKMの変動要因となります。 |